週刊「世界と日本」
『戦争をやめさせるためには原爆は致し方なかった』?!
原爆問題をめぐる定番の言説です。日本人が広島・長崎の惨状を伝えて原爆の非を唱え
ても、日本人には気の毒と同情するけれども、日本がいつまでも戦争を止めようとしない
から原爆を使わざるを得なかったのだという反論です。
近年、映画『オッペンハイマー』が公開され、またこの議論が再燃しています。アメリカ
国防長官オースティン氏は、映画の感想を聞かれ、原爆投下によって戦争が終結したとい
う見解を述べ、日本の上川外相は「受け入れられない」とする声明を発表しました。
今回ブログに載せたのは、最近、時事通信社発行の『世界と日本』に掲載された、筆者の
本問題をめぐる小論です。映画評の形を取っていますが、オースティン氏らの定番言説に
対する根本批判です。この議論の決定的な根拠となるのが、今回御紹介するトルーマン大
統領の日記の記述であり、私の新聞記事の最終段に出てきます。
これらをご覧いただいて、旧来からの虚妄の定番言説と決別されることを切に願ってやみ
ません。 筆者識
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